2010年10月31日日曜日

海上伝播の怪...

 日はもっと台風一過で天候が回復すると思いきや、思いっきり曇天(泣

 自宅から自転車で観音崎散歩(って距離ではありませんが;ゞ)を兼ねてロールコールを実施してきました^^

 約2時間ちょっとで到着しなんとか無事開催。
 前回和光市荒川河川敷とも双方CBLと成った、京急ホテル前の海岸(岩場)からです。

 いや~寒かったです。ほんと。
 皆様そんな中チェックインも有難う御座いました!





<第358回板橋ロールコールの結果>

・2010年10月31日(日) 13時から14時
・神奈川県横須賀市観音崎京急ホテルボードウォーク前(0m)より

#特小レジャー単信5chにて
・残念ながらどなたもいらっしゃいませんでした さっぽろTP7局さんより感無しレポート

#市民ラジオ5chにて
・トウキョウAI220局さん 神奈川県鎌倉市大船駅前高台 RS53/41
・さっぽろTP7局さん 東京都稲城市みはらし緑地 52/M5
・ふくおか8774局さん 東京都八王子市高尾山 57/56
・チバJI927局さん 千葉県市原市海釣り施設 51/51
・かながわCE47局さん 神奈川県相模原市城山湖 52/52
・ながのCW47局さん 神奈川県相模原市城山湖 54/53
・ナゴヤAB449局さん 神奈川県逗子市二子山 57/57
・とうきょうAZ808局さん 千葉県浦安市千鳥町堤防 58/57
・ヨコハマAC306局さん 神奈川県横浜市緑区神奈川大附属高グランド脇 55/M5
・ぶんきょう5015局さん 神奈川県相模原市城山湖 56/54
・おおさと59局さん 埼玉県東秩父村 52/51
・とうきょうMS25局さん RS41 CBL
・カナガワOT207局さん RS56 CBL

また掲示板等にて
・サイタマQBM254局さん 埼玉県新座市新座総合運動公園 RS41~51 CBL
・サイタマK351局さん 埼玉県和光市荒川河川敷 CBL
のレポートも頂戴しました。
新品といえど100均のマンガン電池で後半バテてしまったかもしれません。
ピックアップできず申し訳ありませんでした。
ロールコール中も1局さんどなたかお呼び頂いたのを確認しております

驚いたのが、さっぽろTP7局さんのチェックイン!
最初Esかと思いましたがみはらし緑地ということでその後たくさんの方に
呼ばれていらっしゃった様です。盛り上がりましたね~

また今回信号的に驚いたのが、とうきょうAZ808局さんの信号。
当初はなんとRS59!
距離にして41km程ですがお互いほぼ標高0m(AZ808局さんは3m程)でこの強さは
距離的にも山の山頂同士の様な感覚。
異常伝播なのかとルートを調べてみました。

左:他対浦安市右:対市原市



とうきょうAZ808局さんとは見事にオール海上伝播となっているのが判りますね^^
全くQSBも無く安定していました。
チバJI927局さんは海釣り施設ということでやはり海沿いなのですが同じ距離で若干陸地が
掛かっておりQSBが大きかったのが印象的でした。

やはり恐るべし!海上伝播ですね・・・

秋の一斉オンエアディ:ダクト解析

【最終】秋の一斉オンエアディダクト解析

大変お待たせしました。
今回ダクト絡みと思われる2例を採って分析してみたいと思います。
Yahooフォトにも
「秋オンDX解析」フォルダを作成しましたので図を参照しながら
ご覧下さい。

【例1】9月19日

 9時 シマネMS228局さん アマチュア430MHz石川県宝達山レピータアクセス成功

 先のダクト予報、0時のエマグラム(フォト参照)、実際の天候からも
 標高700m付近に典型的な離地型のダクトが発生していたものと思われます。

 距離にして400km弱。
 惜しむらくは実験開始前であり、開催中であれば西日本海側は広い範囲で
 確認できていたかもしれません。

【例2】9月20日

 05時55分 オシマTK112局さん横津岳山頂 - トウキョウAB505局さん福島市吾妻小富士 41/51 470.1km
 05時58分 オシマTK112局さん横津岳山頂 - スギナミMH1212局さん福島市吾妻小富士 51/51

 これは当時はGWによるものかと思われたそうですが、調べてみたら実に470km強も
 あったという事例で実に興味深いものです。
 まずは見通し判定を見てみましょう。
 

 横津岳は標高約1100m、吾妻小富士標高1707mであり、ルート的には横津岳側から見て
 秋田県の森吉山1454mを掠めて、山形県境の烏帽子山900mをさらに掠めてという様に
 いくつもの山(奥羽山脈系)を超えていくルートで多段の山岳回折も時刻的に考え
 られます。
 実際、オシマTK112局さんから頂いた情報ではノイズすれすれでQRMが無かったので
 交信できたのでないかと伺っております。
 ただ、この際QSBはなかったそうです。多段回折絡みであれば多少なりともありそう
 な感じです。
 ここでラジオダクトが絡んできたと考えると3つのパターンが考えられます。





 1)奥羽山脈付近に広域でダクトが発生しており数回のホップで超えた
 2)横津岳から森吉山を越えた付近でダクトに乗り吾妻小富士に達した
 3)森吉山手前のダクト層により森吉山を越えるか森吉山の回折を強力にアシストした

 ダクトの発生はエマグラムで見る限り、秋田0時は弱く三沢0時も通常の高さには
 確認出来ません。天気を併せて考えてみると山形や福島といったさらに南側では
 20日の6時頃は総じて曇りで日照時間もなく広域に発生したという1)は成り立
 たなくなります。

 さらに、2)と3)は回折とダクトの併用という形になりますがこれはどうでしょう?
 アマチュア無線では事例があり太平洋から日本側側というケースもありますが
 特小においては回折自体が例がありません。昨年8月に東京湾上空でダクトが発生
 した際、観音崎付近の馬堀海岸~江ノ島との特小による交信にも成功していますが
 距離が30km弱と回折が例えあったとしてもその後ダクトがアシストする距離では
 なく、単純にダクト層による1ホップによる到達と考えた方が無難です。
 この間には高さ200m程の山が遮っているケースでお互い水平偏波で交信に成功して
 おり上空の反射によるものと分析しています。
 話が逸れましたが、特小の山岳回折はフレネルゾーンや出力の関係から尚更遠距離
 ではまず考えられないというのがセオリーと考えます。
 よって、今回CBではこのルートが成り立ったものの特小ではNGであったという
 点は山岳回折が絡んでいたのではないかと推測します。

 2)に関しても気象条件から考え難いので3)を考えてみましょう。
 ここで注目されるのは秋田0時と三沢0時の標高2000m付近のダクト層です。
 通常は700m付近の離地型が通信には注目されますが昨年秋の鳥海山での事例を過去
 投稿で挙げていますが2000m付近のダクトに逆に遮られていたと分析しました。
 実際の天気でも函館はもちろん、青森市、三沢市(短時間)、深浦(青森県日本海
 側)が快晴となっており、偶然私も白神山地の二ツ森付近に居りましたが20日の
 2時頃から10時頃まではダクトが発生していてもおかしくない天候でした。
 この標高2000mのダクト層が例えば秋田県大館市上空にあったと考えると断面図の様
 に見通し的には森吉山を越えていくことになります。
 ただし、ここから吾妻小富士は見通しではなくやはり烏帽子岳900mに当たる形にな
 りますがCBであればRS51程度で到達することは十分考えられます。


 この裏づけとして、岩手山山頂に移動されていた、チバKX56局さんから詳細なデータ
 を頂いております。位置的には森吉山から南東側になり、想定しているダクトエリア
 を通って横津岳に達することになります。標高は2038m。
 
 >気温6度~10度、標高1500m付近に雲海、風弱い。
 >上空は晴れから曇り。
 >交信信号は全て安定していて、異状は確認できず。
 >但しオシマTK112/8 53/52 北海道亀田郡横津岳
 >運用中何度もCQが聞こえていたが、時折RS56~7で入感した事があり
 >場所でも移動したのかと思った位です。

 前日の気温8度から朝にも関わらず気温が上昇していること。またRS53の信号が時折
 RS57で上昇していることが注目されます。
 前日の雨の中53/52で同ルートにて交信されているそうなのでこれが通常の信号強度
 と考えられますが、フォトの断面図の様に途中八甲田山が遮り山岳回折となってい
 ます。
 先の信号強度上昇時は北側のかのダクト層によるものと考えたときその高さですが
 もし山頂付近の2000mより低いと逆に下に向けて雲海の様に遮り逆に強度が下がると
 考えられますので2000m付近の高さであるという推測はここで辻褄が合います。
 さらに高さが高かったり、北に向けて広域であったと考えると特小でも届いていた
 可能性もありますが特小では兆候も無かったとのこと。
 この図あたりに標高2000m付近にダクト層があり、八甲田山をぎりぎり掠めるような
 位置関係になったとき信号強度が上がったと推察します。
 よって今回は3)の形で森吉山の手前でダクトに乗って森吉山を越えて若干の山岳
 回折で届いていたのではないかと結論付けたいと思います。
 信号強度もチバKX56局さんの吾妻小富士交信と同程度であり、位置関係、標高も
 似た条件となっております。


 それにしても逆に今回の様な局地的発生は分析の勉強になりました。
 この様な事例もあるのですね。

 最後にこのダクトですが、当局の運用場所では例のダクトノイズやQSBが午前
 9時頃最大となり業務局の入感がだんだん強くなり、天候が悪化する12時には
 ノイズとともに入感がなくなりました。
 朝6時から9時にかけて層の高さが低くなって通常の700m付近に下がっていたの
 ではないかと感じました。付近の上空付近のみだったのか実験にて他の局長さん
 のお声は捉えることは出来ませんでしたが興奮させられました。
 改めて皆様悪天候の中実験ご協力も有難う御座いました。
 また来春はぼちぼち実験を再開したいと思っております。
 しばらく週間のダクト予報も発しながら掲示板の方も継続したいと思っておりま
 すのでお気軽にご利用下さい^^